最近は、商品案内や採用案内、行事写真など、業務に必要な写真をご自分で撮影されるお客様が多くなりました。

今回は、「プリントに適した写真」にするために、注意していただきたいことを解説します。

撮影時の比率、意識していますか?

スマートフォンやデジタルカメラに多い写真比率

デジタルカメラやスマートフォンで撮影した写真の縦横比は4:3、3:2、16:9が一般的です。(その他の比率に設定を変更できることが多いです)

特に設定していなければ、撮影する機器やカメラアプリの初期設定が適用されています。

写真を使用する時の比率もチェック

プリント用途に多い比率
プリント用途では、L判とA4が約7:5、時々記念写真で見かけるような下部に文字が入ったレイアウトの場合は少し横長になります。

このように、ほとんどの場合、写真データと実際に使用する時の縦横の比率は異なっています。

また、仕上がりサイズ全面にプリントしたい場合は、大きめの用紙にプリントしてカットする作業を行うため、更に撮影したデータと異なる状態になります。

撮影時は、つい主役を目いっぱい大きくしようとしてしまいますが、完璧に納まりが良い状態のデータでは、プリントする際に調整がしづらくなってしまいます。

調整しやすい写真を撮影するには

撮影時には「実際のプリントサイズは未定」「他の用途にも使えるようにしたい」といった事情もあるかと思います。

そこで、「背景(余白)を大きめに」撮影することをおすすめします。

余白を多めに撮影した方が、調整が効きます
余白が少ない写真は、データと比率が異なるサイズでプリントする際に、人物が切れてしまいます。

一方、充分に余白がある写真は、プリントサイズに合わせてバランスよく位置を調節することができます。

プロのカメラマンの方も、写真を使用する時のことを考えて、余白を多めに撮影されるそうです。

注意点として、余白を多くする分、主役(人物等)が小さくなってしまうので、できるだけ高画素数(高画質)で撮影するようにしてください。

せっかく撮影した写真ですから、さまざまな用途に活用したいものですね。